きょうもテレビのまえ

本気のしるし 劇場版のきょうもテレビのまえのレビュー・感想・評価

本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)
3.8
この不条理さとそこから生まれる中毒性はダーレン・アロノフスキーレベルだなと思っていたが、宇野翔平やら北村有起哉やらが出てきたあたりから、ああ、これはドストエフスキーなんだなと。4時間という上映時間もそう思えば納得。
なんにしてもこの作品の土村芳は強力。怖い怖いと感じながらも浮世に振り回されてみたいと思ってしまうのは、男の性か、人間の持つ破滅願望ゆえか。
元がテレビドラマなので映画作品としてはどうなんだろうと二の足を踏んでしまったが、映画館で観なかった事を激しく後悔。多分スクリーンで観た方が何倍も良いと思います。メ〜テレにも拍手。