ヒラリー

本気のしるし 劇場版のヒラリーのレビュー・感想・評価

本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)
4.0
一足お先にオンライン試写会+初日舞台挨拶回
これは一体なんなんだろう…
一言で表すなら可視化した不協和音
4時間あるのに視聴期間水曜12:00-木曜24:00までってなかなか鬼すぎるな…これ間に合わなくて完走出来なかった人いるのでは?
映画館で4時間なんて寝ちゃうな~って思うかもしれないけど寝かせて貰えないと思う。
何故なら次から次へと起きる事象に引き付けられてしまうから。寝れない。黒板に爪を立てるような不快感が続く。

社内恋愛禁止の会社で年上の先輩と良い関係になりながら年下の事務の子にも手を出す辻
こんな良い身体の30歳会社員、浮気しても仕方ないでしょ~~~(クソ発言)
ある日コンビニで見た女性、その後遮断器が下りた線路で立ち往生していた浮世を助けるところから彼女との不思議な関わり合いが始まる。
度重なる嘘、嘘、嘘、初対面にも関わらず金貸してと頼む厚顔無恥さ。
彼女は何度も申し訳なさそうにすみませんと繰り返すがその言葉の軽い事。
浮世離れした浮世さんをほっとけない辻君
男性からしたら守りたい等といった感情が芽生えるかもしれないが女性視点だとなんなんだこいつはというイライラが止まらない。
これ男女で評価がパキっと分かれるだろうなと思った。
フィクションだしこんなバカみたいな事あるかいって感じなのに気付いたらのめり込んでた。
あっちにふらふら、こっちにふらふら、でも最後には辻さん辻さんという浮世の言動に都合の良さを感じつつ、突き放し切れない辻も辻だから似た者同士か。
正直この映画に出てくる女性は不憫過ぎる。
いや辻が曖昧で優柔不断だから幸せに出来ないだけだけど。
本当に好きだとか、本気とか、幸せとかとかってなんなんだろうな。
好きと愛してるの違いみたいな似てるけど違う、シンプルに見えるけど複雑な形容しがたい何かを見た。
身を滅ぼしてもいい恋、身を滅ぼす愛
ヒラリー

ヒラリー