琵琶

最高の人生の見つけ方の琵琶のレビュー・感想・評価

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)
5.0
死を目前にした2人の男の物語。
1人は孤独で皮肉屋の大金持ち。もう1人は家族に愛される善良な男。
死の淵で偶然出会った彼らは、人生でやり残したこと、やってみたいことを「棺桶リスト」に書き出して旅に出る…。

モーガン・フリーマンが温かすぎる。彼の微笑みを見ているだけで、愛に包まれてしまった。神なの!?それともおっさん天使!?

北極・アフリカ・エジプト・インド・ヒマラヤ・香港…。
彼らの旅が続き棺桶リストが1つづつ達成されるにつれ、彼らの友情は深まり、残された命の灯火も小さくなっていく。

「世界一の美女にキスをする」という願いは、思いがけない方法で叶えられる。

時々投げかけられるカーターの哲学的な言葉、様々な宗教の死への考え方を通し、観る人に死生観を問う深い作品。

ピラミッドをの上で2人が語り合うシーンが一番心に残った。
「死んだ魂は天国の扉の前で神に2つの質問をされる。人生に喜びを見つけたか?他者に喜びを与えたか?」
これからずっと、私の心の中でこの問いが繰り返されてゆくことだろう。
あなたなら何と答えますか?
琵琶

琵琶