このレビューはネタバレを含みます
あたしは、96%の人間なんだなって思った。
最後をあんなに融通の効かなさそうな秘書さんが敢えて「違法行為」をして、「荘厳な景色を見て」終わるのがとても素敵な人生かつ作品だな、と思う。
カーターさんが黒人であることすっかり失念してて、作品で言われて気づいたんだけど、45年前とかなら確かにまだまだ黒人差別もひどい頃だったろう。
諦めて妻や子供を養う選択をした彼はすごく強かったんだと思う。
人生最初で最後のわがまま。
そのわがままを気づいたら叶えてしまってた傲慢だった人。
きっと二人とも、願いはただ1つ。
「人生を楽しみたい」
本当に心を預ける場所を探す旅だったんだと思う。
今頃また、天国で馬鹿なことしてるんだろうなって。
ふふ、って笑いたくなるような、どうしようもないご老人2人。
あまりバージニアさんやエミリーさんの胃に穴をあけるようなことしちゃダメよ。
人生を楽しむ。
頭ではわかってるのに、あたしができていないこと。
楽しい人生って、なんだろう。
たぶんあたしにとって生きる意味は、誰かと笑い合うことなんだとは思ってる。
人と関わらない方法ももちろんあるんだろうけど、あたしは関わる道を選びたい。
誰かと一緒に笑いながら、「楽しかった!」って言いたい。
最高の人生、自分も見つけていきたいな。