似太郎

青春の殺人者の似太郎のレビュー・感想・評価

青春の殺人者(1976年製作の映画)
4.6
🔪長谷川和彦=ゴジのデビュー作で中上健次の小説『蛇淫』を映画化したもの。親殺しをテーマに取った、タブー描写がもの凄いインパクトのある作品。

🔥母親役の市原悦子の体をバラバラに解体して浴槽に放り込む凄絶なスプラッターにはマジでオエ〜。ヒロインの原田美枝子さんは綺麗な人だね。主演の水谷豊食われてるぞー。

脚本が新左翼の田村猛なのでちょっと連合赤軍を彷彿とさせるえげつないシーンもあるが、この際目を瞑ろう。(笑)
今村プロダクション制作。ゴジが脚本を担当した『青春の蹉跌』とセットで観ると尚更楽しめるダークな青春映画。

🎸主題歌はゴダイゴ。ATG映画らしい難解で土着的な映像センスが70年代という時代を感じさせる若者の反逆を描いた作品。凛々しくスッキリしたラストが爽快で『太陽を盗んだ男』よりも完成度の高い映画だと思う、個人的には。
似太郎

似太郎