ルモ

青春の殺人者のルモのレビュー・感想・評価

青春の殺人者(1976年製作の映画)
3.8
親に用意してもらったスナックを彼女と営む青年が文句を言いに帰った実家でカッとなって両親を殺してしまい、それからグダグダするはなし。
実話をベースに脚色したストーリーはどうしようもないボンクラ息子の独りよがりな不条理物語なのですが、70年代の関東の社会情勢、当時のファッション、役者さん達の見た目のカッコよさと当時の独特の台詞回しと、晩年と変わらぬ市原悦子さん節、画面から見える景色や音の全てがなんともいい感じ好きです。
タイヤ屋の実家で親子3人血みどろになるシーンは冷たい熱帯魚を思い出した。
全編に流れるゴダイゴの曲は、物語と相反するぐらいにカラッとしてて、それがまたいいバランスでした。
主人公がジュンちゃんと呼ばれる度に、自分もしっかりしなきゃと思いながら観た。
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