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ビッレのpherimのレビュー・感想・評価

ビッレ(2018年製作の映画)
3.9
ラトビアの大作家べルシェヴィツァの幼き日。

貧しい少女の暮らしは、母の罵声喧しく父は酒浸りで幸せからほど遠く映るが、直面するつらさ厳しさが感性の根を育み後年の開花を予感させる丁寧な描写が終幕まで飽きさせない。ナチスドイツとソ連に挟まれ逼塞する社会背景の描き込みも良い。
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