ピョンちゃん

スザンヌ、16歳のピョンちゃんのレビュー・感想・評価

スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)
4.0
2000年パリ生まれのスザンヌ・ランドンが若干15歳で脚本を書き上げ、19歳で監督と主演を務めた意欲作です。年の離れた舞台俳優との淡い恋模様が紡がれます。

思春期特有の甘酸っぱさや高揚感、煌めきのようなものがとてもよく表現されていたのですが、それだけではなく微妙な心の動きや不安に苛まれる姿もきっちり描いていて、唸らされました。

何より演劇、文学、舞台、ダンス、音楽といった様々な文化へ目配せし、違和感なく取り入れるところにセンスの高さが伺えました。

世界には並外れた才能を持った人物がいるものです。今後の活躍に期待しています。
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