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スザンヌ、16歳のleylaのレビュー・感想・評価

スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)
3.7
モンマルトル、白シャツにジーンズ、グレナデンソーダ、初めての恋…そんなキーワードだけでもキュンとする仏作品。

16歳のスザンヌは、家族と普通に仲良くしているし、友だちからイジメを受けているわけでもない。ただ何となく居心地の悪さや日々の退屈さを感じている。この年齢特有のアンニュイな気持ち、自分にもあったかもなぁ。

ある日、19歳年上の男性と恋に落ちる。初めての恋の喜び、結ばれそうで結ばれない歯がゆさ、年齢差があることで行き止まりを感じる二人の関係の儚さが滲み出てる。

スザンヌの繊細な心が自然体のまま映像に投影されていて瑞々しい。言葉や体の関係ではなく、歌やダンスで共鳴していくのがフレッシュだった。ラストの笑顔は彼女の強さと希望かな。まだ彼女の人生は始まったばかりだし。

2000年生まれのスザンヌ・ランドンが15歳の時に書いた脚本を元に、監督・主演もこなす。ちなみに父はヴァンサン・ランドン、母はサンドリーヌ・キベルラン、俳優一家のサラブレッドです。荒削りな作りなとこもあるけど、そこが瑞々しさにつながってる気がする。これからの活躍に注目したい人♪
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