YanRay

アンモナイトの目覚めのYanRayのレビュー・感想・評価

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)
5.0
プロットやモチーフはGOCと同じだと思った。だけどGOCは日本での公開が遅くて、ひどく視点を絞られた先入観の中で見てしまったから、Ammoniteは新鮮で、純粋に"好き"と感じる気持ちを維持したまま観られた。はぁ。好き。とても好きだ。

フランシス・リー監督の特徴的だなぁ、こういうところが作り方として好きだなぁって思うのは、少ないセリフ、すべての環境音が大きく聴こえること、人々の「手」の捉え方。手の動きってどうしてあんなに恍惚感があるんだろう。

硬い硬い石の中のアンモナイトと、それを掘り出す工具や刷毛。姿が見えるまでの過程。
まるでシャーロットとメアリーのように。

音、手
作業する手、何もできない手
視線、嫉妬、落胆
環境音、自然の音、作業する音
少ない言葉
微笑み
光、灯
海、波の音

すべて好きだから、あれは愛のあるラストだと祈らせて。
YanRay

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