このレビューはネタバレを含みます
楽しみにしていたフランソワ・オゾン監督の新作
〈初恋〉を描いていると言っても
もちろん単純なストーリーであるわけがない。
フランソワ・オゾンなんだから、、
切ないけど滑稽でもあるし
哀しいけど怖くもある
美しいけど醜くもあるし
万華鏡の様に様々な模様が見える
それがこの監督の映画の魅力だと思うし
この映画もそうだった。
ダヴィドと一時的にでも関係を持ったケイト
でもダヴィドを失った後、話していると1番心が安らぐ存在になる。
この関係は〈彼は秘密のおんなともだち〉
を思い起こさせる。
オゾン監督の作品はまだ4作品しか見ていないけれど、ラストはいつも希望を感じさせてくれる。
でも、この作品に関してはその部分に少し不満が残りました。
(ヨットで海を駆ける少年たちの姿は、〈太陽がいっぱい〉のアラン・ドロンを思わせる、と新聞の映画評にありました、名作へのオマージュ。
私も、その場面で太陽がいっぱいのアランドロンを思ったので、やっぱりだったんですね)