さくらん

Summer of 85のさくらんのレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
3.6
6週間でもこの年頃だったら数年分の出来事
に匹敵する思いだろう。

真っ直ぐすぎて盲目的になっちゃう感じとか、強がって酷い言葉をかけてすぐ後悔しちゃう感じとか、どちらの気持ちも理解できたけど、この青さは遠い日の記憶…。
こんなにストレートに感情をぶつけ合う事って今の10代には、無いのかな。

2人とも新人らしいけど、役にハマってた。
アレックスとデビッドの経済力の違いとか、ちょっと『リプリー』を思わせる。
終わりの始まりの展開が早くて、もう少し丁寧に描いても良かったんじゃないかな。

楽曲はとにかく清々しかった。
つい最近まで80年代は、中途半端でただダサいと言われる時代だったと思うけど、見せ方によって、こんなに違って見えるんだね。

観賞中、学校の先生が『メルヴィルに似てるけど…』と、思いつつ『まさかね』と打ち消し、終了後キャスティングを見てびっくり。
若かりし頃のセクシーさが役作りでは言い訳できない程見る影もなく、密かにショッキング。
『グレースオブゴッド』では、まだギリギリ保っていたようだったのに。
あとで『💿ブロークン〜』でも見直そう。