期待値が高すぎたかもしれない。
最近死と静かに向き合う映画を見たからかもしれないけれど正直な感想、物語が流暢に進みすぎてあんまり感情移入ができなかった。
若い夏を主題としてのポップな映像や、違和感なく流れる箇所、所々に溢れる配色は好きだったけど。
でも多分若い恋ってこんな感じなんだろうなぁ。爽やかだけど、心の修復に時間がかかる方が好きだと感じた。
andymoriの「凄い速さ」が頭の中で流れる感じ。
恋に落ちる、までが美しく妥当性があったので、その後の精神的動きが同じレベルになかった分、ただ、墓で踊るシーンに持っていくための繋ぎのようにしか見えなかった。愛した人を亡くした瞬間は、呆然と悲しみに浸かる時間がある。怒りの解釈も頷けるけれど、手持ち無沙汰な感情がどうしても省かれているように感じた。
とりあえず、今作に関係はないけれど「call me by your name」を引き合いに出した人間に全然違うわと言いたい。期待値上がったのもそれのせいな気がする。
