KYON

Summer of 85のKYONのレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
3.8
詩的で儚い感じとザ・フランス映画っぽい事の成り行きが融合してて、いいわ〜とそうなるんかぁ..切ねぇ〜とが共存する..
ただ儚さとその後に来る人と人との繋がりから滲み出る普遍さというか持続可能性(いきなりSDGsみたいなことを言い出し、表現下手すぎる)がコントラストっぽくて良かった..
時が止まるような唐突な悲劇を解きほどいていく、時を流れさせるような優しい人と人とのシナジー。
まさに..Life Goes On…(壮大めなニューシングルのタイトルみたいなことを言い出し、感想が台無しすぎる)

起承転結の結が最初にあって、別の結がまたやってくる感じが、主人公の感情の起伏に沿ってる感覚もありました。信じられない悲しみが突然来て、でも明日は来る感じ。

ティーンの話なのに大人向けの解釈幅なのがミソ。ティモシーがシャラメってた(怒られそう)某類似作品よりも重みと深みがありつつ、淡々と語り綴られる作品でした。同じ時間で刻み込まれる年輪の厚みがちげぇですわね...仮にこんな一夏で一気に精神年齢爆上がりした末には何が待ってるんでしょうか..

素直になれなくて後悔とか当然あるに決まってる民からするとこれは心房にブッ刺さりました(個人的すぎる)

(無論シャラメのライトで日常のパンプandロマンスandバケーション的なのもそれはそれでそのムードに合う場面で見ると頗る良いとも思う)
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