masacco

Summer of 85のmasaccoのレビュー・感想・評価

Summer of 85(2020年製作の映画)
-
「おれの墓で踊れ」という小説が原作。劇中で印象的なThe Cure の”In Between Days”ともよく合うパンクな感じと、ひと夏の恋の甘酸っぱさとほろ苦さを切り取ったエモい感じが絶妙。
ノルマンディ地方のル・トレポールという海沿いの街のロケーションが最高。エメラルドグリーンの海を見下ろす崖道でのショットとか本当に美しい。
メインビジュアルのバイクの2人乗りのシーンも多幸感にあふれていて美しく何度でも観たい。ほんとうに慈しみ合っているように見えるから、俳優さんたちすごい。
アレックスの「言わなくてもいいこと」知りたくて傷ついちゃうの分かるし、初恋で嫉妬して独占したくなる気持ちも、ダヴィドの束縛されたくない気持ちも分かる。
2度目の“Sailing”でのあの爆発的なダンスが凄かった。霊安室での、1度目の墓地での、「死者の復活を願ったのかもしれない」というあの衝動に通じるものがあった。
ダヴィドのお母さんなんなん?序盤のバスルームのシーンから妙だったし、アレックスへの過剰な敵視から、息子への異常性を帯びた執着が透けて見えた。
masacco

masacco