アーク

アナザーラウンドのアークのレビュー・感想・評価

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
4.0
「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」学校でも家でも疎外されてるマッツが同僚とこの説を検証して論文にしないかと言われ物語が始まる。

なにもかもうまくいき生徒からも授業内容が好評、家族ともうまくいってると思ってたのもつかの間第一章から第三章まで検証がエスカレートしていき最後はお酒の溺れていく様子がつらいしお酒の怖さを痛感させられる。
教師としてはよくなったかもしれないが人間としてのなにかが壊れていくのを感じた。
(これをお酒一滴も飲まずにやっているのだから凄い「大島育宙さんレビュー参照」)
映画としては117分だが俳優陣の会話や顔の表情で描写されてない部分も感じれてすごく深い映画だった。
ただマッツと奥さんのやりとりがあるがあそこは蛇足だなと個人的に思った。(それがなかったら点数もっと高くなっていた。)

アナザーラウンド原題Druk、drug、drinkとうまく言葉遊びぽくなってて個人的にこの原題はすごく好き(考えすぎだと思うが(笑))

決して酒を推奨する作品ではないが、ここまで人を明るくさせ劇中で誰かの希望にさせてるこの映画、嗜好品としての価値は十分にある映画だと思う。
とワインを飲みながら書いてみたが、たしかにいつものレビューではでない語彙がでてくる、マッツ達と一緒の気分にさせてくれるこの映画に乾杯
アーク

アーク