飲酒するイエスマンくらいな映画かと思ってた笑
想像以上の渋さ
大好きなキルケゴール哲学
「失敗と向き合うことは、自分の不完全さを認め他人と人生を愛するということ」
試験で生徒が語ったこのセリフが全てや
マティーニの根本には家族への愛情と教育への想いがあって、お酒はそういうおざなりにしてた感情を表出させるためのただの解決策だ
失敗の自覚と対峙は物語の序盤で始まっていて、飲酒云々以前に、そもそも彼が内省する強さを持った人間だったということ
どれだけ飲んで破滅的になってもマティーニが魅力的に映ったのは、そういった彼自身の本質的な愛情深さが影響してのものだろう
「本来の自分を曝け出す為」に呑む主人公らと、別れた後「自分の本心を隠す為」に白ワインを煽った妻の対比が効いてた
お酒の飲み方人それぞれ
最後のジャズダンスも開放的でスッキリした