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ジュゼップ 戦場の画家のNaoのレビュー・感想・評価

ジュゼップ 戦場の画家(2020年製作の映画)
3.7
スペインバルセロナに生まれた画家ジュゼップ・バルトリの波乱万丈の人生をアニメーションで描いたこの作品。
第二次世界大戦の頃、ジュゼップが難民として閉じ込められたフランスの強制収容所が中心の舞台として描かれていて、物語はその時フランス人憲兵であったセルジュが病床で孫に語り聞かせるという形で進んでいくという構成が面白い。
とにかくどんな状況でもずっと描き続ける人であったそうで、そんなジュゼップの半生を実写で伝記作品とするのではなく、その人柄や時代背景などをアニメーション長編として完成させるというのがすごいなと思った。
絵を描くことへの情熱、憲兵セルジュとの友情、収容所から脱走してメキシコへ亡命し、フリーダ・カーロと出会い、、
アニメーションに詳しくないのでうまく言えないけど、シンプルでゆるやかな曲線で描かれながらも力強いタッチで、収容所のシーンでは生々しく、メキシコの日々は鮮やかだったりして、
それぞれのシーンを豊かに表現されていて、とってもハッとさせられた作品だった。
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