ジュゼップ 戦場の画家の作品情報・感想・評価・動画配信

「ジュゼップ 戦場の画家」に投稿された感想・評価

 何の前情報も入れずに観たから、理解が追いついてない部分が結構ある。

 スペインからの難民とそれを虐げるフランス人の構図は分かるけど、あの黒人たちはどういう立ち位置なんだろう。

 歴史的背景を踏まえた上でもう一度観ないと。

 
陣内栄

陣内栄の感想・評価

3.5
アニメ映画でありながらドキュメンタリーであるため、すごくリアルでアニメの非現実感が感じられないほど生に満ちた作品だった。

彼がフランスの強制収容所で描いたイラスト集『Campos de Concentracion 1939-1943』の抜粋が何枚も映し出されるシーンでは、彼の叫びを届けられる喜びと戦禍の絶望が伝わる。

映画の語り手は、ジュゼップと強制収容所の中で出会った憲兵の視点である。その当時に、国や文化も違うはずの2人が友情を育んだことは容易ではなかったはずだ。その友情の間にもジュゼップの絵が潤滑油となったと思う。芸術によって歴史が語られるのはとても素敵なことだと思った。

作中では、フランス人憲兵によって収容所のスペイン人が酷い差別を受けるシーンが多々ある。飢餓や暴力に苦しむ姿はもちろん、憲兵に小便をかけられるシーンまで。さらに、フランス人憲兵の中にいる黒人憲兵達がレジスタンスとなりフランス人憲兵を殺害するなど。ただ一つの幸せすら感じられない当時の様子に、言いようのない虚しさを感じた。「火垂るの墓」や「言の葉の庭」のようにリアルすぎる戦争アニメだった。
スペインの歴史を知らなかったこともありあまり響かなかった。
ジュゼップが描いたイラストにも魅力を感じなかった。
ただ、孫は良かった。
第ニ次世界大戦が始まる前、バルセロナが陥落し、50万人がフランスへ避難。彼らは強制収容所へと押し込められた。収容所では次々と人が死ぬ。餓死、凍死、病死。殴り殺される者もいた。圧政から逃げてきた彼らになんて酷いことを…「悲惨な場所だ!」ジュセップは建物の壁や地面に黙々と戦争の愚かさを描いていく。

セルジュ目線でフランスという国、ジュセップという画家について孫に伝えていく形の映画。

収容所の憲兵セルジュは絵が描けるようにジュセップに鉛筆と紙を渡す。ふたりの間に有刺鉄線を超えて友情が芽生える。

戦争の悲惨さに胸は締め付けられたけど、時々内容が入ってこないような、ボーっとしている時間が多々あった。ジュセップの思いがうまく掴めなかったからかな。

孫がよかった!
misoni

misoniの感想・評価

3.0
スペイン内戦というワードしか知らず、それが第二次大戦のほんの少し前に起きた事や難民が強制収容所に入れられていたことなどは全く知りませんでした。
またバルトリという画家についても知りませんでした。
初めて知ることばかりの映画だった。
実写だとより凄惨に感じるであろう事実が、アニメーションだとフィルターがかかり見やすく感じられるのは利点だと思う。
ayaco

ayacoの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

1939年2月に何があった?




以下抜粋

どうして手が青いの?
フリーダ・カーロだからさ

いい思想には
魂が宿る
すばらしい思想が俺たちを
魅了してきた
共産主義 無政府主義 そして共和主義
すばらしい思想が
すばらしい人に会えなければ?
殺し合いになる



現実には描線も輪郭線もない
さまざまな色の固まりがせめぎ合ってる
そして補完しあってる
色の調和と反発
まるで恋人のよう

色を受け入れた時
あなたは克服できる
フリーダ・カーロ
なんかこう、すごく残る映画
おっと居眠りしてたが、
前見た記憶が、綺麗だったから、いい
と言うのが夫の感想でした。
Keicoro

Keicoroの感想・評価

3.7
実在の画家である事も、フランスにスペイン人の強制収容があった事も知らなくて、、

本人のWikipedia情報、他の方々のレビューで状況を知った

作品展とか、機会があれば観てみたいけど、気楽には観に行けないな、、
記録

30分で断念。無理したら観られん事も無かったけど。起承転結の『起』で掴めんかったら、その後しんどいね
XFile1138

XFile1138の感想・評価

3.5
ジュゼップ・バルトリの壮絶なる人生。
彼が絵に込めた暴力性から見える生き様。

回想シーンの漠然とした記憶の中で見える変わりのない強制収容所での背景が漠然と水彩画で描かれてるのに対して、手前の人物はくっきりと鉛筆画で描かれており記憶そのものが表現されてるようで印象的。その中で交わした会話は年月とともに良くも悪くも都合がいいものに変わっていくこともありますが、その瞬間は変わることなく絵として記憶に焼き付いている。アニメーションの表現を楽しめました。

物語は北朝鮮の強制収容所を描いた『トゥルーノース』、ポルポト政権下のカンボジアのそれを描いた『フナン』を彷彿とさせ、痛みと苦しみがひしひしと伝わってきましたが、メキシコへ亡命し、フリーダ・カーロと出会ってからは映画も色づき鮮やかになり解放を表現されていて心地よいものでした。
老人を通して現代の若者に刺激を与え、過去と今を結びつけさせるラストは映画の良さを凝縮させた瞬間ですね。
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