軽めの作りにはなっているが、男ふたりの悲哀を見る映画でしたね。ライト・ノワールとでもいう感じか。
岩ちゃんもマッケンも、2人ともちょっと闇を抱えた感じが似合ってて、イケメンの佇まいが映えたと思います。
原作の方はもう少しコミカルな印象もあったので、映像化するうえでうまく雰囲気を作ったな、と思いました。
「ラスト20分の真実。」はそこまで煽るものではないかなと思いましたけどね(^^;
そこまで観客を騙すことに執念燃やしてるわけではなく、劇中のドッキリ的に、軽くビックリしてくれればいいよね、という作りに思えました。
伏線は比較的わかりやすく張っている感じで、丁寧すぎるくらいに回収してくれるわけですし。
原作小説はもともと「マチルダ」というタイトルから改題を経て今のタイトルになっているのですが、そのマチルダとは『レオン』のマチルダのこと。
そういった映画愛を感じる描写は、残念ながら映画の方では含まれていなかったけど、そのぶん作品としてはすっきりとまとまったかなと。
もともと映画っぽい小説を、しっかり映画として仕上げた作品になっていました!