映画好きの柴犬

名も無き世界のエンドロールの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

3.8
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 幼馴染の城田(岩田剛典)、マコト(新田真剣佑)、ヨッチ(山田杏奈)の恋の行方を、マコトのプロポーズドッキリを軸に描くサスペンス・ラブストーリー。

 現在進行のプロポーズと、それに至る10年前の出来事を並行して描く構成。「ラスト20分の真実」という煽り文句が付けられているが、配役や徐々に明かされていく過去の出来事から、大体どういう結末になるかは予想できてしまう。でも、それが欠点にはなってなくて、むしろ予想される結末への期待感を高める効果を生んでいる。

 リサを演じる中村アンの、こんな女いそう〜という高飛車女っぷりが見事だった。声の張りがあって、喜怒の切り替えがパキッと決まってて、女優として今後に期待。