コンゴ民主共和国キサンガニでの“六日間戦争”で障碍を負った人々が、政府補償を訴えるべく上京する。
首都キンシャサを目指しコンゴ河を下る人々が、船上で生活パワーを炸裂させる中盤は殊に圧巻。
議事堂前で冷遇を受ける描写は、カメラの存在がもつあざとさも気になる。
コッポラ『地獄の黙示録』原作でもあるジョセフ・コンラッド『闇の奥』ではコンゴ河を海から遡るけれど、 “Downstream to Kinshasa”に登場するのはその遥かに上流。
この六日間戦争とは、ウガンダ軍とルワンダ軍が両国から500km離れたキサンガニで起こした2000年の衝突。この規模感は知らなかったな。