水辺の君に

スパイの妻の水辺の君にのレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
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原作未読。
そもそもNHKだったんですね。この2人も相性良いというか名コンビ。
昭和初期を表現するのに、往年の映画のようなセリフ回しが成立するのか?っていう命題はあると思いますが、それでもそこをしっかりふまえた上で演技できる2人の技量はさすが。まぁ当たり前というかデフォルトなんですが。だから東出とか周りの中途半端な演技が浮きまくるのは凄いと思いました。あの美術というか世界観の中で完全に2人は生きてた呼吸してることが伝わってくる演技。ヤバい。
で、内容としては結局スパイの妻…というよりスパイ行為というか告発しようとする愛する夫を支える妻と、その愛に応えて最後は妻を守った夫。という感じでしょうか。2人の演技力がすごくてただただそういう夫婦の話を見聞きしただけに伝わるのがやっぱり凄いんだよなー。 
というわけで、古き良き昭和映画のにおいを感じさせつつリアリティ(あくまで「ぽさ」)を洗練させるとこうなるのかというひとつの形だったんではないでしょうか。
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