スパイの妻の作品情報・感想・評価

スパイの妻2020年製作の映画)

上映日:2020年10月16日

製作国:

上映時間:115分

あらすじ

「スパイの妻」に投稿された感想・評価

地元・神戸舞台の作品ということで、楽しみにしていた作品。
しかも蒼井優ちゃん主演!
『ロマンスドール』で素敵だった高橋一生との共演ということで期待していました。

話は二転三転して、全然飽きさせない展開。
主演二人の衣装やインテリアなど全て美しく、品のある作りでした。
ハラハラさせる場面も多く、めちゃくちゃ詰め込まれた印象なので、全5回とかのドラマで見たかったくらい。

作中出てくる洋館など、「コレあそこかなあ?」とか思いながら見るのが楽しかったです。

主演二人の演技もさすがで、優ちゃんの天真爛漫な可愛い笑顔と狂気の演技、高橋一生の驚いた様子を冷静に対応しているときの目のひくつきなど、見応え十分。
オンライン試写だったので、ぜひ大きなスクリーンでも観たいです。

このレビューはネタバレを含みます

蒼井優がかわいいところと、
狂ったところ
両方があってよかった

ストーリーも予測できない展開!
YutaHirai

YutaHiraiの感想・評価

4.0
私は黒沢清という監督が好きで
観る人をいろんな意味で不思議にさせる
あの感覚に落ちるのが、なんとも心の中にもやもやさせるというかハラハラさせるというか。
今回も試写会という空間で、鑑賞する人数も更に少ない中で、あの映像美だったり音響だったりというのは観ている者の心が鷲掴みされる2時間。
時代背景から成り立つ物語は、一部目を背けたくなるようなこともありますが
蒼井優演じる聡子と高橋一生演じる福原優作2人の夫婦視点で見れば一つのラブストーリーにもなったり、、、この映画は人の愛や妬み、憎しみが詰まっている、やはり何とも言えないモヤモヤが後から出てくる興味深い作品だと言えます。

それにしても、今回もポスタービジュアルが美しく「トウキョウソナタ」の時も感じたが写っている人物(俳優)が一体どうなるのだろうと期待が湧いてきます。
為

為の感想・評価

3.7
うーん、ちょっと期待しすぎたな。

疑心暗鬼にならざるを得ない時代に、翻弄される女と男。

質の高さは感じるが、正直 感情移入はしにくい。
世界のクロサワ再び現る(^^)
ベルリン映画祭銀獅子賞受賞㊗️おめでとうございます。試写を拝見いたしました。

監督の思った構図の上に芝居達者が集い、その持てる芸を遺憾なく発揮し作りあげられた作品。

1960年代のハリウッド作品か、はたまたオペラか、かなりお金をかけた舞台の様だというのが率直な感想。総合芸術だといえる。

詳細は言えないが、全体的に色調が暗い作品なので劇場鑑賞が必須。
スパイゾルゲの薫りがするが。。。

どうなんでしょ!

特高えげつなー。イコール権力こわー。

国民は反権力であるべかだ。ジャーナリズムはリベラルであるべきだ。なんてレノンの音楽流していっちやわないでよー。

当時今しか見ない左がかった学生してたけど、あのエンディングにはついていけなかった。
もち食

もち食の感想・評価

3.9
ここ最近の黒沢清作品の中ではかなり満足。蒼井優と高橋一生はやっぱりすごい。

映画そのものが持つアーカイブ性、国家の崩壊を自分ごととしない...といった通底する黒澤監督のオブセッションは本作にも貫かれている。(プロットにおいて、黒沢監督がどこまで携わったか気になる。そんなに多くはない気がする)
最後の帰結が果たしてそれでいいのかどうか... 男1人のヒロイズムが有効かと言われると首を傾げてしまう。
ロマンスとサスペンス、ありふれたジャンルだがこの2つがここまで見事なマリアージュを成すものなのだと改めて実感した次第。ディテールのこだわりにも好感を持った。というかこのくらいを日本映画には基準にして欲しい。
pherim

pherimの感想・評価

4.5
黒沢清監督新作が、満州の謀略描くスパイ物で濱口竜介脚本、かつ蒼井優&高橋一生のW主演。

しかもこの座組だけでうなぎ登る期待値を、遥かに超えた面白さ。
神戸の近代建築から衣装小道具まで緻密な再現は眼福の連続で、個々の信念を巡る熾烈な対峙は今日性抜群。この興奮、極の上。

また最も驚かされたのは、1940年代を生きる夫妻の造形でした。
貿易業を営む福原優作(高橋一生)は、満州の不可解な事態を察知し信念に従い決断する。妻聡子(蒼井優)は、夫の独断に抗いつつその理想を超えていく。個の対峙を国際港神戸のリアリティが支えきる。熱い。

あと『スパイの妻』は、脚本が濱口竜介&野原位という点でも楽しみでした。2人は神戸舞台の意欲作『ハッピーアワー』の共同脚本。そして黒沢作品と濱口作品(↓RT先で6作言及)に通底する闇深い《不穏さ》の源に近年聴き取りつづけた震災の残響を、今回は遠く貫いてきた。

濱口竜介監督作ツリー(『ハッピーアワー』他6作):
https://twitter.com/pherim/status/870658555543670784

※スパイ/監視社会物映画の筋で連続記事化しています。↓
https://twitter.com/pherim/status/1304873802380140544
(『スパイの妻』は第3回、公開日直前更新予定)

祝ヴェネツィア映画祭監督賞!
ジョー

ジョーの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

悲しい”お見事”なお話

本作の主人公は、神戸で貿易会社を営む福原優作の妻
福原聡子。海外を訪れた優作が国家を揺るがす秘密を持ち帰り、それに共謀する。

素晴らしいと思ったのは多くの役者が、自分が置かれている立場をしっかりと理解して慎重に演技をしている点。

少し気になったのは、音楽。
東京事変のギタリストとしても活躍する長岡亮介が担当している。
シーンに合わせた音楽づくりは流石の一言。
しかし映画音楽として、カット変わりや心情の変化の一瞬にまで合わせた楽曲作りにはまだ至っていない印象だった。
これからの活躍に期待。



そして昔の日本を描く時にどうしても付きまとうのが”歴史的背景”の問題だと思う。

古くから日本には「女性は三歩下がって歩くべし」という言葉がある。
古臭く差別的だと頭ごなしに言葉狩りをする輩に騒ぎ立てられそうだ。
しかしその本当の意味は「有事の際は構わず逃げろ」というもの。大切な女性を守り通す強い意志を持った男の言葉だ。

逃げることが女性にとって本意ではない場合も多々あるだろう。それを無視して勝手に強がる男が当時の日本には大勢居たのだと思う。
残された家族は?女性の意志や人生は?
他人事のようにその心配が浮かぶのは、命の危険に日々怯えて暮らす必要のない平和な毎日を過ごせている証拠だ。

時代や環境を配慮せず、現代に当てはめて差別的だと批判しようと思えば多くの作品が”時代錯誤な問題作”になってしまう。

何を伝えようとしているのか、その本質をしっかり見極めようと努力しない人は、この映画のターゲットではない、それだけのことだと思う。
shogo

shogoの感想・評価

5.0
福原優作には大義があった。先の先まで読んだ思考と行動に皆が一本取られた。

さりげなくチェスが置かれていたのは彼のキャラクターを裏付けるようで印象深かった。

蒼井優の日本語の抑揚は、昔の映画を観ているようで美しかった。
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