時代と言えばそれまでだけど、周りに流されず己の考えを持つだけでも凄いのに、全てを投げ出してまで行動に移すってよほどの愛と信頼があるんだろうと思う。
話的には真実のために、よりも妻としての方がメインだ…
己の信条を貫いた夫に、己の愛情に全振りした妻。最初観た時は、夫そこで妻を駒に使うか酷ない?と思ったが、最後まで観て振り返ると妻の愛も重いし嫉妬で夫の足を引っ張るような真似をしてた部分もあるよなとも思…
>>続きを読む公開時に映画館で観ましたが、改めてWOWOWで鑑賞。
終始展開は緩やかで、大きな山場があるわけではないけれど、重厚さと静けさの中にじわじわと緊張感が積み重なっていく。戦時中という時代背景が映像や美術…
1940年代の神戸と満州、から目指すアメリカ。今話題の関東軍の所業にまつわる。
これを非国民だと糾弾するほど右でもないし、国家の欺瞞だと騒ぎ立てるほど左でもない。
どちらにも正義がありどちらに立…
神戸で貿易商を営む男とその妻…という設定で、戦時中でありながらも異国情緒あふれる裕福な雰囲気の二人、この人たちが「スパイ?!」その落差につられてこの映画を見ました。
高橋一生さんはどこまでもスマート…
「スパイの妻」
以前から気になっていた作品。
しかし苦手なジャンルというか‥なかなか観る気にならず今回やや義務感で観た感じ。
蒼井優も高橋一生も大好きな俳優なんだけど。
勿論黒沢清監督も。
作品の…
工場の大きな扉の左右に銃を構えて配されたスーツ姿の男たち。画面右下に然り気無くタイトルが浮かび、憲兵隊が中に入って行く。気付くと僅かに寄っていたカメラが止まって、太目の白人男性が拘束されて出てくる。…
>>続きを読むスパイの妻
エッセイ:『スパイの妻』——狂気と正義の狭間で
2020年、黒沢清監督が自身のNHKドラマをセルフリメイクした映画『スパイの妻』は、単なる戦争スリラーではない。
俳優陣はドラマ版と同…
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