これ、映画館で見逃したのを大後悔。つまり、大傑作。参りました。
私は、黒沢作品は、学生の頃、『CURE』を映画館で見てぶっとんでから、『トウキョウソナタ』までは、全作品、映画館に見にいっていたほど、好きだったんだが、それ以後、私が映画館に以前に比べると中々行かなくなったということもあるんだが、ほとんど、黒沢作品をスルーしていた。
『トウキョウソナタ』以降、唯一、映画館で見た黒沢作品は、『散歩する侵略者』と『予兆 散歩する侵略者』だけであり、あとは、ソフトで『リアル〜完全なる首長竜の日〜』と『クリーピー 偽りの隣人』を見ただけで、他の作品は見ていなかった。
まあ、一時期に比べて、私の黒沢作品にたいする愛が薄れていたのも事実である。やはり、黒沢映画のある意味で一番脂が乗っていた時期は、『CURE』から『回路』あたりまでかなと私は感じていた。
数年前、久々に黒沢映画『散歩する侵略者』を劇場で見た時は、相変わらず黒沢映画は健在だなと思ったものだが、それでも、やはり、黒沢映画のピークは90年代後半から2000年までだなと考えていたわけだが、今回、本作を見てビックリしちゃったね。黒沢映画の新たな始まりを感じてしまった。やはり、私は黒沢映画が大好きだと確信したわ。
本作で、やはり、ワクワクしちゃうのは、乗り物に乗ってる場面ね。今回、主人公が市電に乗る場面があるわけだが、乗ったら最後。w
それ以前と以後では、明らかに変わるんだな。w
もう、見ていて、黒沢映画だーって、ニヤニヤしちゃって、嬉しくなっちゃった。w
まあ、蒼井優もノリにのっているよね。もう、凄くいい女優だよな。
そして、やはり、東出昌大ね。この人、やはり、いい役者だわ。素晴らしいですよ。
エンドロールに、川瀬陽太の名前があったが、何処に出てるかわかりませんでした。
『CURE』を見た時の衝撃とは違うけど、とにかく全編目が離せない傑作でした。黒沢映画、また追いかけることに決めたわ。