なつみかん

スパイの妻のなつみかんのレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.9
僕は苦手な監督なのですが、戦争始まる寸前の日本舞台のサスペンスだとか、出ている俳優陣が蒼井優さん筆頭に好みなので〜

この1940年頃の雰囲気は上手く出ているもんだと思いました。

それで、ミステリー&サスペンス・パートはどうなんだ?
映画の中で〝映画〟を撮っている。
そんな入子構造は大好きで、どう本筋に絡めるのかな?
興味です。

ラストには、どうとも取れる描き方、だから好きなように見ればよいわけで、自分好みに、あの表情、あの仕草を解釈すればと思うのですが、それは自分の読解力か?
(途中、少ぉ〜しウトウトしちゃったし)
または、どうもこの黒沢清監督の味付けが、相性として僕にはエンタメ風味がチョット足りない、そんな気がしてました。

ベネツィア映画祭の銀獅子賞です。
そう聞いたことでやっぱりハードルを高くしたのかなぁ?

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2度目見てきました。
σ(^^)
最初の時にウトウトとして見落としていた辺り
(フミオの旅館たちばなで缶詰の件とか優作の聡子への打ち明け話のトコロ)
これは中盤にさしかかる大事なところでしたね。
ここを見とかないとラストの〝お見事!〟が活きてこないやつだったかな?
おかげで初回よりも面白く見られましたョ。

とは言え、こうした戦時下のサスペンスには僕の採点は辛くなるようです。
劇場版と言うよりは、よくできたTVドラマという感じは変わらずかな。
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