マルチバースといっても無限の可能性があるわけではなく、スパイダーマンの世界線においては必ず共通の交錯するポイントがあり、それをハブに蜘蛛の巣のようにバースが広がってる。上手いこと説明したなと関心。
無限の可能性があるのに、運命に支配されるなんとも滑稽。今回はその世界観に対する問題提起で、どういう答えを辿るかは次回作お楽しみでマイルスパートはスパイダーマンだけの世界観に疑問を抱くような良い引き。
マイルスパートは話を広げて次回に繋げる一方、グウェンパートは彼女(および父)は運命から逃れているのかな?という展開を匂わせ、オープニングのパートの伏線を回収して綺麗な幕切れだった。
敵役であるスポットが当初はコメディタッチで早々にやられるのかと思ったら、キャラ造詣どんどん深まって、ラスボス感半端ない凄味が出る。エンドロールのアニメがおどろおどろしくて良い。
映像表現については言わずもがなで、アニメーションでしかできない映像表現、色彩、カメラワークがすごい。前作もすごかったけど、凌駕してる。