ペンギン侍

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのペンギン侍のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

現代のアニメーション技術の最高峰をかき集めた最高の作品だった……

妊婦のスパイダーマンが出てきた時、子供の頃から感じていた「妊婦=守られるもの、安静にすべきもの」という抑圧的な固定概念をぶっ壊され、震えて涙が出た。

グエンではじまりグエンで終わった流れ、“運命をぶっ壊す”という現代を生きる私たちにも通ずるテーマ性のホットさが素晴らしい。ブッ刺さる。

アニメーションの描写で特に好きだったのはグエンとグエン父の対話のシーンで、感情によって背景や髪色が鮮やかに変わっていく演出が美術館にいるような気分になった。目で見るだけで楽しい、そんな映画体験。

レゴの世界線のシーン、なんと14歳のカナダの男の子がつくったらしく(!)年齢やキャリアに関係なく、才能をどんどん取り入れて面白くしていくスタンスも好き。

まさかの続編という、最高の舞台を整えてくれて、まだまだ楽しみが今後にあるってこと、ほんとうにありがとう!
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