Mial

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのMialのレビュー・感想・評価

4.5
映画館で見れなくて、ずーーーっと楽しみにしていた作品。ペットボトルだけどコーラを買ってきて鑑賞しました。
家族がテーマに入っている作品としてはあるあるの『双方が大事に思っている。だからこそいえない秘密があるが、それゆえに望まないすれ違いが起きる』があって、ぶっちゃけ「こういうのじゃないだろ」と最初少し萎えてた。
だけど、この作品はそのレベルではなく、なんとかして困難を突破し解決するための行動をする、という展開すらも仕掛けとして組み込まれており、あまりにも見事だと思った。

また、そもそも映像表現が、あり得ない量の色とキャラごとに違う画風を使っているにも関わらず気持ち悪くならないどころか最高にイカしてると感じられる点はさておき、
大きな展開としては本当に見事で、前作の終わりが新しい始まりを呼んだ感じで、収束したと思っていた謎が今回の作品でさらに大きく発散しているように感じた。
また、敵側の欲求がとても原初的で本能的で、あまりにもフェイクなのに最近見た作品の中で一番リアルだと感じた。
(と同時に、『複雑な背景を持ったヤツ』とか、『純粋悪でとりあえずやられてほしいヤツ』みたいな敵が一気に映画風リアルだということを認識した。)

まさかの1作品で完結する作品ではなくて今年1びっくりしたけど、楽しみが増えたのでオッケーです!
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