すごい。全てが凄い。
アート作品としては最高の出来なんじゃないかな。映像的な完成感はあるし、体験的で実験的で意欲的だ。
内容も悪くない。
けれど長さと退屈を感じてしまう。
刺激の上塗りには疲れつつある。ストーリーもマルチバース的展開は、♾️であるが故に、慣れてしまえば寧ろ無味乾燥と表裏的なものにも感じられる。
マルチバースにも食傷気味。さて、エンターテイメントの頭打ちを破ったマルチバースという怪物も限定的なものであるはず。今後、この頭打ちを越える何かはあるのだろうか。
とはいえ、後編にて完結する物語であるから、それ次第でこの前編も評価にも影響されるだろう。前後編に分ける作品は個人的にあまり好きくない。