舞台をそのまま映画として作品化。
アレクサンダー・ハミルトンを主人公として迎えたリン=マヌエル・ミランダ率いる最高なキャストたちは、2時間半あるその時間を見事に歌い切る素晴らしさを見せてくれた。
映画というフォーマットでは表現できない世界観が舞台にはあり、ストーリー展開なんてまさにそれ。映画のように「間」を空けることなく、歌いながら繋ぐ物語は、まさに圧巻。
常にラップ調で歌い上げる物語は、「魅力」が詰まった魔法のストーリーテラーで、映画的映画とは全く異なるテイストの物語。
映画として創られることを望んでいたが、
この作品は、舞台で完結している気がしてならない。『レント』や『キャッツ』『ディアー・エヴァン・ハンセン』と言った劇場化が必ずしも上手くいかないことを考えると、、。
『インザハイツ』や『チック、チック、ブーン!』を上手く映画としたミランダ監督なら上手くやってくれる気もするが…
何はともあれ、
この圧倒的な2時間半を堪能してほしい…
ハミルトンの武勇伝などではなく、キャラクターや時代の多面性を描いたこの作品は、「多様性」が問われる現代においても通じる、見るものの歴史観を変えられるそんな作品だと思う。
ハミルトン、ラップ、舞台、ミュージカル…。
惹かれるキーワードばかりではないか、、、
こんな最高な作品を、映画として見られる。
素敵な時代に生まれて嬉しい😊