犯人です

アーカイヴの犯人ですのレビュー・感想・評価

アーカイヴ(2020年製作の映画)
3.9
【概要】
人工知能を通じて、亡き妻をよみがえらせるための研究に没頭するロボット工学者を描くSFスリラー。研究の過程で開発されたアンドロイドをめぐるストーリーが展開される。監督と脚本はギャヴィン・ロザリー。キャストには『ダイバージェント』シリーズなどのテオ・ジェームズ、『グッバイ・ゴダール!』などのステイシー・マーティン、『ドゥームズデイ』などのローナ・ミトラ、『裏切りのサーカス』などのトビー・ジョーンズらが名を連ねる。(Yahoo映画参照)

【あらすじ】
ロボット工学者のジョージ・アルモアは、日本の山奥にある施設で高度な人工知能を搭載するアンドロイドの開発に打ち込んでいた。研究の目的は亡き妻のジュールをよみがえらせることで、「アーカイヴ」というシステムから違法にデータを取り出し、試作アンドロイドのJ1とJ2を開発。そしてジュールそのもののようなJ3の完成が近づくが、そのことがJ2を予期せぬ行動に導く。さらに施設が外部の何者かに見つかってしまう。(Yahoo映画参照)

『良い点』
・アーカイブシステム
・ラストのどんでん返し

『悪い点』
・人工皮膚を付けたJ3がコスプレみたい
・ロボットに感情があるのか問題の希薄さ

《感想》
どんでん返し映画として紹介されていた今作品。
少し気になっていたので視聴‼︎
評価を見てみるとそこまで高くないですが普通に面白かったです👍👍

——— 🔹アーカイブシステム🔹 ———
今作の肝と言える『アーカイブシステム』
簡単に言うと生前の記憶をデータ化してAIがそのデータを用いて遺族とコミュニケーションが取れる仕組み。
そしてロボット工学者の主人公がこのシステムを用いてロボットの筐体に妻の人格を載せる流れ。
故人を最新技術で生き返らせるお話は世の中に結構存在します。
ですが今作はロボットがメインである点。そして記憶をデータ化してAIが妻の人格を模してコミュニケーションを取るシステムなどが斬新で新鮮な気持ちで見ることができました👍👍
ロボットも愛くるして良かったです🤖🤖
特にJ2の健気で愛くるしいキャラクターでありJ3の初期のビジュアルも良かったです👍
逆にJ3の足や人工皮膚を取り付けた姿が申し訳ないがコスプレにしか見えない…
(低予算だからどうしようもないのかもしれないが)
しかも映画の大半はコスプレ姿のJ3なので結構違和感あります(笑)個人的にはそこが気になりました🫵
また、恐らく『攻殻機動隊』好きの監督のようでJ3の創造シーンは激似‼︎
舞台も山梨なのでなんちゃって日本のシーンも多いです(笑)

——— 🔹物語として🔹 ———
やはり今作の目玉はどんでん返しでしょう‼︎
ラストの展開に驚かれる方も多いでしょう。
個人的に京都を舞台にした日本のアニメ映画『ハル』っぽいなと思いました。と言うか結構それに近いです。
と言いつつも今作品のテイストに馴染んだ落とし方をしてくれるし普通に楽しめました👍
どんでん返しに重きを置いたためか「ロボットに感情があるのか?」と言うテーマは中途半端だった気がします…
一応そういったシーンがあるのですが全部物語に活かされてないのが残念な点🫤🫤
また、細かい所で疑問に残る点が多いのも事実。
どんでん返しの発想自体は良いのだが、ラストに至るまでの流れの説明がなし状態…
正直あのラストならなんでもありっちゃありですけどね(笑)

——— 🔸最後に🔸 ———
評判の悪い作品ではあったものの個人的には映画の美術品やセットそして物語の雰囲気はとても好きで面白かったです‼︎
ロボットのチープさも逆に好きでした😂😂
でも確かにこの映画に納得いってない方も多いだろうなとも思いました(笑)
ロボットの感情問題と辻褄がもっとうまくいけば傑作になっただろうなと感じた惜しい作品でもありました‼️