鮭茶漬さん

魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリームの鮭茶漬さんのレビュー・感想・評価

4.5
▼キラメイジャー
最終回目前でますます熱が上がる中での映画公開。この戦隊はとにかく作品自体の出来も然ることながら、役者六人全員が容姿端麗でポテンシャルの高く、近年稀を見るほどに最高のスーパー戦隊だったと言って過言ではないと思う。
コロナ禍で(実際に春先にレッドが感染してしまい撮影中断を余儀なくされるなど)撮影が困難な中で苦労しただろうにも関わらず、飛びぬけた明るさ・ハイテンションは失速することなく楽しませてくれた。まさしく、現実世界の嘘みたいな困難でも夢を与え続けた、真のヒーローと言えるだろう!

今回の敵は壇蜜。夢を乗っ取る悪女に立ち向かう。しかし、キラメイのハイテンションは健在だ。話題沸騰となったブルーのマンリキネタなどファンサービスも多い。丁々発止で発せられる台詞の応酬は、まるでコメディ映画顔負け。毎週、前のめり感が凄まじいレギュラー放送で鍛えられただけのことはある。
心なしか爆破シーンも多く、迫力も増し増しでスクリーン映えに成功しているようだ。40分の短尺に収めるにはご都合主義と思うところもあるが、実はこれって夏映画用だったらしいので仕方ないかと。
また、映画では、毎年思うのだが若手俳優たちの演技力が増しており、開始時と全く違う役者と思わせるほどに成長著しいのを感じ、嬉しくなる。今回も然りだ。
※ただ、今回はコロナ禍もあり、夏用映画が今回ようやく上映されたということらしい。出来れば、再度彼らの映画が観たい。
それと、古坂大魔王の存在も忘れてはならない、テレビでも時々出てきたピコ太郎ネタを今回は思いっ切りやってくれるから、その滅茶苦茶具合が逆に清々しい。
EDで六人揃って花畑?でキラメイダンスを踊る姿を見て、感慨深くなり目頭が熱くなってしまった。
キラメイは世の中の輝きに重きを置き、それを守るという名目の上で戦っている。勧善懲悪で悪を倒したで、諸手を挙げてヤッターで終わるのではなく、勝ち取ったその先にある、人間や世界の輝かしさに尊さを見い出す戦隊だ。必ず現実世界でも、輝かしい日が来ることを願わずにいられない。

日本武道館で行われる英雄祭、Vシネ、夏映画、Gロッソなど、従来、開催されるものも軒並み中止され、正直物足りない。キラメキ不足である。是非とも、来年の英雄祭には出てもらいたい!映画でもカムバックしてほしい!本当に明るく、かっこいい戦隊をありがとう、キラメイジャー!

▼リュウソウジャー
まず、本編がはじまる前に、昨年ご逝去された金城茉奈への追悼メッセージが表示される。この訃報が入った時に、出演者全員が気持ちをSNSで発信した。強い絆を感じた。本当なら、キラメイとのVSシリーズになるのだろうけど、これもコロナ禍で変更になったのだろう。先でも言った通り、如何にリュウソウが「仲間の絆」を大事にし、それがテーマの戦隊だったのかを、提示する感動的な人間ドラマだった。卓球大会に「ういも誘おう」という台詞が出てきた時点で涙腺崩壊だ。

▼ゼンカイジャー
来月から新戦隊として始まるゼンカイジャーは45周年を記念した戦隊であるも、人間は1人で残りの4人はロボットという奇抜な設定だ。これもコロナ禍を意識したものだろう。出来る限り、撮影現場での感染防止になるように、アフレコでカヴァーしようという試みに違いない。コロナが落ち着けば徐々に役者も追加される可能性もある。楽しみだ。
オオカミくんには騙されないで人気の駒木根葵汰を主演に、榊原郁恵をヒロイン?に迎えるという。劇場編は非常に簡素な物語であったが、コメディ色も強く、期待値も高い。歴代のレッドが出てきたり、歴代の悪役が出るなど、周年をかなり意識した設定だったので、これでひとまずいいスタートが切れたかなといったところか?是非、キラメイの意志を継いで、頑張って欲しい!


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