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夏への扉 ―キミのいる未来へ―のDESKのレビュー・感想・評価

3.9
原作はハインラインの中でも私の大のお気に入りで、時間テーマSFの金字塔的名作(と思う)。日本での映画化は不安でしたが、傑作でした。原作を尊重してくれてる感じも伝わってきました。

ストーリーの省略の仕方が上手く、1995〜2025の年代設定がドンピシャ。
オリジナル要素の藤木直人の設定も、映画的ニーズとして納得できます。時間転移装置の所は大きな改変で、原作よりも危ない橋&もろにパラドックスだけど百も承知で作ってるんだろうから問題無しです。パラドックス故に成功が約束されてると言えますが、気にしないで観ましょう。ラストも原作よりシンプルで良いかも。

SFというよりSF風味のサスペンスミステリーで、そこが良い。贅沢を言えば2025年において謎解きに苦労したり焦ったりする描写がもっと欲しかった。どう行動すべきか?1995年に戻ってからも悩む方がサスペンス盛り上がります。まぁそこまで高望みはいけないか。
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