ダメってわけではないのだが、ちょっと求めていたものとは違うかな。
ちなみにテレビアニメ版はリアタイ世代で、すごく好きな作品だった。
再現度の高さゆえに、実写版も円盤を買って観たりしているが、この作品はその実写版とはややベクトルが違う気がする。
今作品はソー(トール)やロキ、オーディンといった北欧神話の神々が重要な役割を担っており、ファンタジー色がより強くなっている。
とは言え子供向けゆえに、宗教色が強いわけでもない。
いずれにせよ、実写版がアニメの再現に力を入れていたのに対して、こちらはややオリジナル色が強いか。
ビッケやチッチか大人びて見えるのは、その流れからなのだろうか。
テレビアニメのビッケかお子様だったのに対して、今作品のビッケは「少年」というイメージ。
間違いなくかつての日本のアニメ版の影響はあるものの、独自の路線を進もうという意思が見え隠れする。
もちろんそれが悪いとは言わない。
ただ、だったら日本のアニメ版に寄せない方が良かったのでは?と思ってしまう。
ちなみに伊藤沙莉の吹き替えは、今作品のビッケには合っていると個人的には感じる。
絶賛とまではいかないが、また機会があれば声優業に挑戦してみるのも良いのでは?と期待させてくれる。