#アトロク で宇多丸さんが勧めてたNetflixオリジナルドキュメント映画。2020年、サム・フェダー監督作品。原題は"Disclosure: Trans Lives on Screen"。
トランスジェンダーと主にアメリカの映像作品の関わりについてのドキュメント。自分が今まで親しんできた作品(『羊たちの沈黙』や『殺しのドレス』や『サイコ』や…)も数多く紹介されており、それらがトランスジェンダーの人々への根強いステレオタイプを含むものであることを知り、勉強になった。
なるほどと思ったのは前半で紹介される黒人男性+女装という組み合わせが"去勢"として象徴化されていたという認識。凶暴性を秘めた脅威として捉えられていた存在が女装することにより劣った存在として視認され、ゆえに笑いの対象として安心して受け入れられた、と。
後半、インタビュー番組におけるトランスジェンダーの取り上げられ方がアップデートされる様子は他者理解が拡大し得るという可能性を感じさせるが、一部の著名トランスジェンダーの勝利獲得が必ずしもゴールではないという釘を刺して映画は終わる。『POSE』というドラマを観てみたいと思うようになった。
https://twitter.com/syuhei/status/1403644616885211140?s=20