牛丼狂

みんな夢でありましたの牛丼狂のレビュー・感想・評価

みんな夢でありました(2009年製作の映画)
3.5
ミュージック・ビデオ監督や、WACK、ハマジム関連作品の参加監督として知られるエリザベス宮地の、マスターベータソン2008を追ったセルフ・ドキュメンタリー作品。
カンパニー松尾に影響に受けたという言葉のとおり、グルーヴや編集にはその片鱗をうかがわせる。
第一幕のガンダーラ北村とJ小川とのやりとりにどこか懐かしさと羨ましさを感じる。この「男たちの馬鹿らしさ」こそハマジム作品にも共通する醍醐味である。
そこから奇しくも離れることとなった第二幕では、いよいよセルフドキュメンタリーとしての真髄を出してくる。作品を作ることそのものへの葛藤や不純な動機は、けっして万人うけするものではないけれど真実めいたものを感じさせる。
セルフ・ドキュメンタリーは抽象的な命題にまで昇華されなければ自分よがりとなってしまうと思うが、この作品におけるそれは映画タイトルに帰結している。
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