あこ

嵐ケ丘/嵐が丘のあこのレビュー・感想・評価

嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)
3.5
「嵐が丘」の当主アーンショーは孤児であるヒースクリフを保護し実子同然に育てた。娘のキャシーはヒースクリフを愛したが、跡取り息子であるヒンドリーは彼を憎み、父の死後は館の馬丁として酷使した。

成長したキャシーは上流階級に憧れ、裕福なエドガー・リントンと結婚。その後ヒースクリフは成功した裕福な紳士として戻って来た。ヒースクリフは「嵐が丘」の当主の座を手に入れ、エドガーの妹イザベラと結婚した。

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最初のキャシーとヒースクリフの関係はすごく良かったのに、キャシーが上流階級に憧れてから色々拗れてしまった。

時代のせいだと思うけれど、キャシーが他力本願すぎる。「ここから逃げ出したい、どうにかしてくれ」とヒースクリフに頼りっきりだし、上手くいかなかったヒースクリフを責めるし、上流階級に憧れたのも他人の力で今の状況から逃げ出したいという理由だと思う。キャシーは見てて共感も憧れもないので好きになれない。
ただキャシーが「ヒースクリフは私だ」と気付くシーンは良かった。

イザベラもヒースクリフがキャシーに気持ちがあることを知りつつも、ヒースクリフを愛してしまったので、見ていて痛々しかった。

キャシーが無理すぎるので今すぐ再鑑賞は出来ないけれど、何年か経ったらもう一度観たい。


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