このレビューはネタバレを含みます
今でも無いとは言い切れないが、ナチスの時代よりも昔から障がいのある人は生きる価値がないとされてきたという。
現代に於いて自立している人や社会に参加している人に対し
「障がいを抱えながら、普通の人と同じように生活をしていて偉い。」
ともすれば、普段障がいのある方と接する機会がなければ、そんな風に捉えてしまうかも知れない。
しかし、そんな考え方自体が大きく間違っていると作品を通して教えてくれる。
欧米では知的障がいのある人をChallengedと呼ぶらしい。
困難を抱えながら好きな事に対してパワフルに取り組み、挑戦していく姿はなんとも清々しく、周囲の人々に何かを齎し、本当の意味での共生を構築していってる気がする。
ドイツで演劇をするChallengedのお母様。障がいがある子供の育児の為に女優としての自分のキャリアを諦めなければならなかった。
けれど、その子供の芸術的センスに気づいた事をきっかけに、地域の障がいのある子供を集めて劇団を創るなんて発想が素敵過ぎる‼︎
彼らのエネルギーは言わずもがな、周囲で支える人々の情熱と人間愛にも心打たれた。