2009年10月3日の米陸軍史上最も過酷な戦闘、アフガニスタン戦争における「カムデシュの戦い」を描いた実話。
カムデシュの戦いとは、アフガニスタンにおける米軍の補給経路を維持するための重要拠点とされたキーティング前哨基地を舞台に起きた悲劇。悲劇というか、あまりに杜撰な戦略(ほぼ自爆的戦略)の当然の結果として犠牲となった多くの人々たちが経験したリアル。
アメリカ軍が黒歴史基地を爆破したって、この黒歴史自体を闇に葬りはしない、こんなの誰もヒーローでもなんでもない、人の命を無駄にするな、そんな痛烈なメッセージに涙が出た。
兵士目線でドキュメンタリータッチに描かれるリアルな戦闘シーンが圧倒的。
エンディングで映る彼らの若さに言葉を失う。20年間、”最も過酷”と呼ばれずともたくさんあったであろう過酷な戦闘と失われた尊い命に思い馳せさせられた。