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AVA/エヴァのJIZEのレビュー・感想・評価

AVA/エヴァ(2020年製作の映画)
3.6
完璧な容姿と知性、戦闘能力を兼ね備えた孤高の暗殺者"エヴァ"が自らの存在意義を探求しながらも組織へ反旗を翻す様が描かれる。女暗殺者を演じた主演のジェシカ・チャステインの美貌と殺陣が、全方向で放たれていて、ハニートラップをかけられたような後味ものこす。またチャステイン主演では『女神の見えざる手(2017年)』や『モリーズ・ゲーム(2018年)』では封印されたアクションが、殺陣シーンを織り込み勇猛果敢に披露されている。導入の美貌を武器にヒヤヒヤする立ち回りから、スパイ的な潜入描写まで、チャステインのドでかい存在感を活かして全部やってくれる。近年でテイト・テイラー監督の作品ではサスペンス畑での露出が目立つが、緊迫感の煽り方や描写をスムーズに描き通す手腕など、より飛躍したように垣間見える。主演のチャステインのアクションものが観たい層には、彼女の容姿共にぶっ刺さる作品である。
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