mh

駆潜艇PC-1168のmhのレビュー・感想・評価

駆潜艇PC-1168(1951年製作の映画)
-
新米の船乗りばかりが集められ、ろくな説明もなしに、新しいエンジン(蒸気発電)の運用テストに駆り出されるミリタリーコメディ。
終始ハイテンポであわやぶつかるのあと、本当にぶつけるのが新鮮だし映画っぽくて心地いい。
途中の失敗のお陰で、卒業試験はクリアと思わせて、さらなるトラブルに見舞われる。止まらなくなったエンジンと、振動の激しい船内コメディ。このあたりの高揚感は、最新のエンタメでもなかなか味わえない。
で、結局、ぶつけるのが最高でした。
種明かしとしては、新人ばかりだったことにも意味があって、実際の戦場でも95%が新人という状況で戦っているのだった。
実用向きのディーゼルエンジンに載せ換えて、戦地に向かって出航してエンドだった。
作中時間はミッドウェイ開戦の頃にも関わらず敵が出てこない。こんなゆるゆるでも、アメリカ海軍全面支援つまりプロパガンダ映画(時期的に朝鮮戦争の戦時国債キャンペーン)なのだった。
その後のハリウッドを背負って立つチャールズ・ブロンソンとリー・マービンがふたり同士にちょい役デビューしてるのも特筆すべき点。
これは掘り出し物でした。変わり種だし、おもしろい!
mh

mh