山口いづみの若い頃、今と変わらずキュート。ぷりぷり怒っておせんべいをかじり出す青春。ロマンポルノじゃないけどスタッフ含めいつもの日活メンバー多くてなんか安心感。明さん、橘田良江、丘奈保美、山科ゆり。序盤の原宿ブティックはめっちゃフランス映画感あって素敵すぎ。米造カメラ最高。キャッキャウフフからの急転直下、森進一はまじでいらない。加藤彰なんだから、襟裳岬行きのフェリーシーンで始めて同時並行に撮っていきそうなものなのに、商業映画的わかりやすさを優先してるのか普通な時系列、加藤彰らしさが全然ない。大事なことだから2回言うが森進一はまじでいらない。ロードムービーになる前もなってからもとても好きなんだけど、森進一だけがまじでいらない(3回言った)。襟裳岬である必然性が森進一しかねえ。風のように駆け抜けた恋、すごい好きなモチーフなんだけどなぁ。
(追記)嫌なことがあった日、消え去りたい気持ちになった日、これを再生して森進一を観るとなんだか救われる。ので何回も繰り返し観てしまってる。やっぱり森進一は必要だった。映画の中身はなんでもいい、幸せなときも不幸なときも、とにかく随所で森進一が世界をかっさらっていく。思い悩むな、世界の中心は森進一である。世界から私の存在を消し去ってくれて、なんだか救われてしまうので星アップ。