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もう終わりにしよう。のtaylorblazeのレビュー・感想・評価

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)
2.5
一回しか観ていませんが、私はこれを「拷問映画」と呼んでいます。
ストーリーを楽しんだわけではないですし、
最初はタイトルを「Thinking of ending this(this = この映画のこと)」に空目して、
観ながら「そりゃそう思うでしょ・・・」と考えるほどでした。
ただ、「拷問映画」のように感じたのは、楽しめなかったからではなく、
閉塞感と頭を締め付けられるようなイライラが理由です。
とにかくずっと縛り付けられているような感覚でした。
私は、こういう時によく緊箍児(孫悟空の頭の輪)を例えとして出すんですが、これほど当てはまる不快感は今までにありません。

帰ろうと何度も言ってるのに帰ろうとしない。
悪天候の中を車で走るとか、おかしな空間で無理やり取り繕って会話をするとか、どれもこれも散々いろんな映画で観てきたはずなのに、物凄く苦しい。
なのに、なぜかリモコンの停止ボタンは押せない。
やっと家から出たと思えば、今度はシェイクをなかなか捨てない。
からのあの突然のカオス。

考察も読みました。
これを冷静に考察して、文章にできる人を心から尊敬します。
そのおかげで意味はわかりました。
ただ、考察を読んでいるだけで各シーンを思い出して頭が痛くなったのは、この作品が初めてだと思います。
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