ひよこまめ

もう終わりにしよう。のひよこまめのネタバレレビュー・内容・結末

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

こういうワケワカラン系は大好物なんだけど、今回はちょっとワケワカラン過ぎたな~(^_^;)

だけど、最初から最後まで違和感満載で、暗い車内での長い会話シーンも気が抜けず、集中して観れました。
同じシーンの中でもアングルが変わったり人物が出入りするたびに、どこかしらがちょっと違ってて、そういう夢の中にいるみたいな感覚が好きなので、それは楽しめた。
そして、荒涼とした吹雪の情景がとても美しくて良かったです。

学校の掃除のおじいさんが現在のジェイクなんだな…というところまではわかったんだけど、自力ではそこまでで、いくつかの考察サイトの力を借りて、それ以外は全部ジェイクの脳内妄想なのだと理解しました。
まあ、言われてみれば・・・叶わなかった片思いが「こんなふうに、あんなふうに、叶ったらよかったなぁ・・・」と妄想することは、とても少女漫画的で理解できるし、妄想を進めるうちに、現実の自分がチラついて「そんな上手くいくわけないよねー」となるのも、実体験として理解できるところです。
そう思うと、決して難しい映画ではないんだな、とは思うんだけど、やっぱり細かいところが気になっちゃって、大体は解釈できたんだけど、ジェイクのお父さんの足の爪とおでこの絆創膏(見るたびに位置が違う)、だけはまだ気になってます。

固唾をのんで見ていたら、いきなりのバレエシーン、そして最後はミュージカル。
びっくり箱のようで、楽しめました。
ラストシーンだけが、晴れた朝の明るいシーンで、それはジェイクが長いトンネルから抜け出せたことを意味してるのでしょうか。
それが「死」であるらしい、と知って、「人は老いて死ぬものである、死を知っているのは人間だけである、だから人は希望を持つのだ」的なセリフがこの映画のカギだったのかなと思いました。
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