Tatsu

もう終わりにしよう。のTatsuのレビュー・感想・評価

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)
4.3
チャーリー・カウフマンの人生の解釈があまりに苦すぎてゾクゾクした。時間が止まってくれないのと同じく、我々の生命も前に進む事を止めてはくれない。もっとも映画自体は前作の『アノマリサ』よりも複雑な構成で、明確なプロットはないに等しい。車内での幾度となくある会話シークエンスは単純な切り返しだが、何よりも音、声の映画。カウフマン映画はいつもだが、今回も彼の視線は冷たく、醒めている。パートナーシップ、人生、時間。このテーマが合流する地点が何よりもキツい。相変わらずグサグサ刺さる。
Tatsu

Tatsu