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もう終わりにしよう。のギャスのレビュー・感想・評価

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)
3.3
不穏。奇妙。

誰の視点なのか、それが全て。


カウフマン作品であることを覚悟して観ると面白い。


ネタバレ

最後まで自分のやり方でしか考え生きることがなかった男の、うまくいかなかった人生のIFや反省や希望を盛り込んだ死ぬ間際の夢。例えば歳をとったルーシーが若いままの無理やりメイクなのは、容姿の妄想に限界があったから。付き合ったことさえなかったかもしれない彼女と共に生き、高校時代のあいつらや母親に認められ称賛されたという自分勝手な妄想。
もしかしたらルーシーを襲って拒絶されたのかとも思えるセリフも。
最後「もう終わりにしよう」のタイトルが効いてくる。

オクラホマというミュージカルについて、視点が変わると内容が変わる例のメモ。
https://www.yomitime.com/event_071219/0501.html


そして、この映画はなぜか最初からメモを取りながら見た。メモを取りたくなる、取らされる映画。



以下自分用メモ✍️
車の中の会話はずっと「透ける話」
骨の家
見透かされたような気の重い帰省
頭の中思考なのか独り言なのか
頭の中を突然歌い出すミュージカル好きな男の子
動かすと生きたまま食われていた豚
量子物理学
気持ちを表した風景の絵
会話にフィットしない表情
ひとりでに開く納屋の窓
ジェイクの顔色を伺い正解を探す女たち
言葉の間違いに神経質なジェイク

全ては頭の中で起こっていることなのか。

用務員はだれ?
実はヴィーガンだったハンバーガー店員、ロバートゼメキス の作品
誰も手をつけてない料理
突然の家政婦役の彼女
耳鳴り
父親のおかしな視線
電話に出ない、"答えは一つ"のメッセージ
突然いなくなる家族
子供時代の寝室
歳を取った父親
創作したと思っていた詩の本
消えていく記憶
忘れてしまったことも忘れてしまうのが良い
年老いた母親
「息子には特別な才能はない」
ジミーの癇癪
終わりにすると何度も宣言
「ジミーにコントロールされちゃダメ」
地下室にナイトガウンを持って行け
RHSの服
ラルフアルバートブレイクロックのポスター
タイヤにチェーンを巻いて帰る
ワインに詳しい
時間の中を動いてる

人は動かず時間が通り過ぎてゆく。

「こわれゆく女」
ジーナローランズ
おおげさで何も記憶に残らない。母親は子供だと言いたいのか。
 
どの雲にも銀の裏がある
黙れメイベル
タルサタウンはサーカスの町
"甘く冷たい母"
母親のせいにする
分類して排除はいけない
アナカヴァンの「氷」
アイスクリーム屋の女の子たち
この先の時間への警告
終わりにする思考
全ては戻ることはない
ミュージカルのように歌い出す
デビッドフォスターウォレスの本
溶けたアイス
テレビで美は視聴者の目を引き視線を交わす
ギードゥボール「スペクタクルの社会」
入れ替わる彼女
ウィルスのように思考がのっとられる
溶けたアイスはベタベタして不快
大嫌いな高校にアイスを捨てにいく
物理的に色は幻想
若さは魅力的
ほら、と言えば現れる高校
彼女はとにかく「帰りたい」
"it’s cold outside"1936年のレイプソング
車に1人低体温症で死にかける
ゴミ箱の沢山のアイスカップ
用務員に男を説明する
女の理不尽で困難な事情

用務員の制服は彼の家の洗濯機の中に沢山あったもの

明るくて清潔で静かで誰もいない「ここでは安全」

これは用務員の彼の思い出なのか

美しく入れ替わった2人のダンス
始まる結婚式
邪魔する別の用務員
刺された夫
掃除を終えて車の中
記憶にさいなまれる
アイスの広告
死にかけの豚
世界は優しい、それを探せば
全てはいまだに進化中
年寄りメイクの若者たちの前でスピーチ
全ての称賛を受け入れる
死を前にした最大の発見
神秘的な愛の方程式にのみ論理的な理由がある
君がいるから僕がいる
ミュージカルで自分の思い通りになる夢を歌う
目覚めると全てが嘘になる!
花嫁を自分のものにする!
拍手する母親
逆回しのような音
青く消える画面

凍りついた用務員の車。
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