マツアキ

ウルフウォーカーのマツアキのレビュー・感想・評価

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)
4.4
北欧アニメはオシャレなだけで眠たくなる作品が多って偏見を持ってました。ごめんなさい。これ、2020ベスト級な名作でした!

ウルフウォーカーの設定が良いですよね。
起きている間は人間で、寝ている時は自分の魂が狼として具現化されて活動できる。

自分ごとですが、映画を見る前日に仕事が終わらなくて、家で徹夜して終わらしたのですが、まあ、なんと言うことでしょう。ウルフウォーカーになれば、寝ている間も活動できてしまうんです。
いや体は狼でだから、さすがにキーボードは打てないか。できたとしてUber eatsで小銭稼ぐぐらいかもしれない。まぁお客さんに怖がられなければですが。ですが、溜めに溜めたNetflixの見たいドラマを、寝てる間に一気見することはできますね。狼の姿ですが、見るだけだったら問題ないですよ。リモコン操作が難しいかも知れないですが、高齢者用のボタンが大きなリモコンがあれば事に足りるでしょう。
現代人に足りていない時間、これを補ってくれるシステムこそウルフウォーカーだと思います。
そう言う意味で、このご時世、時代にあった良い映画だと思います。
アカデミー賞取ってもおかしくない。
いやーなりたい。
ウルフウォーカーになりたい。
なりたいです!

と、まあ、熱くなりましたが、

この映画の良さは、見る年齢によって感想が変わるところです。
ファミリー映画としてすごくよく出来ていいます。
子供の目線で見たら、お父さんに全く共感できないけど、大人の目線で見たら護国卿はブラック企業のパワハラ社長、それに対処する苦労がよ〜くわかる。

ストーリーはわかりやすいけれど、その過程をしっかりと楽しませてくれる演出も良かったです。オチはご都合主義かも知れないけれど、劇中のストレスと解消のバランスを考えることちょうど良い塩梅と言う気がします。

危うく見逃すところだったけど、劇場で見れて良かった。
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