このレビューはネタバレを含みます
おや？思っていたより真面目でちゃんとしたお話だったな・・・個人的には全滅で絶望はしたけど、お話的には追い詰められた場所と設定ならではなドラマいろいろあって退屈することなく善悪も清濁も飲み込む人為的パンデミックの行く末を最後まで見届けてしまいました。
刑務所な島の実態や、今回のパンデミックおこした感染症か具体的にどんなものだったのか(光にあたると動けなくなるとか)もう少し詳しく知りたかったけども。長回しでなかなか見せない演出はまだるっこしいけど雰囲気があって嫌いじゃないです。
それぞれの囚人が死刑判決を受けてそこにいるわけなので、どんな罪だったのか主なメンツの背景だけでももう少し分かると感情移入しやすくて良かったのになー。途中からきたりな人とかどういう経緯なのか島のことももっと説明あると良かったよね。男の囚人がまぎれこんでたり塀の外に身内がいたり状況がよくわからないとこが多くてですね・・・。
しかし死刑が電気椅子のとこまだあるんだ・・・怖い。
主人公、軍属からボディーガードになったものの、屑な政治家に暴力を振るわれる妻と娘を庇おうとしたのに結局殺されて罪を被らされた冤罪なのですが・・・被害者助けられなかった罪悪感でそのまま罪を被ってるの気の毒すぎなので、せめて冤罪がわかって島から出られる❗と思ったら・・・くらいなことがあってもよかったのにって希望持たせて突き落とす方が酷いかもですが。
刑務所の扱いも中のあれこれもほんと酷い。監守も医者もろくでもなく、でもなかには親切な人もいるのですが、これが人為的であれ感染症であると考えると、そりゃ誰であろうと善人も悪人も関係なしに容赦なく犠牲になるわなー。
そして暴力とは無縁な非力な人であっても、時に銃を持ってたら暴力を振るう側になることもある・・・気の毒な事故だったな・・・。
所長と妹さんの件はほんと気の毒すぎて・・・そりゃ身内は撃てないよ・・・なんとか助かる方法考えたいよ・・・。
ただ、ここはきめつのねずこちゃん方式で竹は無くても口に何か噛ませておくべきだったよね。
宗教の救いの話がありましたが特に伏線でもなく・・・むしろ全編に渡りあまりの救いのなさに絶望しました。
発症早いか遅いかで空気感染もしているのか、それとも最初の足の怪我からなのか気になるところ。
