このレビューはネタバレを含みます
70年代、ロックがメインストリームだったフランスでエレクトロミュージアムを作る作曲家アナの物語。
シンプルでドキュメンタリー風の映像なので余計なものが一切無くただただ物語が流れ込んでくるのがかなり良かった。
全編のほとんどはアナの部屋しか写らないのだけど、その単調な画面が却ってあの小さな部屋にアナの音楽と生活の全てが生まれているという奇跡と孤独を強調していて心の中でずっとアナを応援していた。作業シーンはとても静かで物音しかないんだけどこの瞬間にもアナの頭の中ではイメージと音の洪水で化学反応が起きっぱなしなんだろうなと思うとグッときた。
クララとの共作シーンがもう最高。いちいちノルマのように差し込まれてくる根拠のない女への偏見を創作エネルギーではねっ返していくアナとクララが最高すぎてほとんど泣いてた。そんなくだらない言葉に最高な女達は止められないんだよ!というパッションを感じたな〜
ラストのアナが粛々と作業に戻っていくシーンも最高でしたね…
サウンドトラックも最高なので鬼リピ確定です…音聴きながら体が動いちゃいそうなので早く家でも見れるようになって欲しい…